ピカレスク
よしおかさくら

押し付けられて
眼裏がオーロラに輝く

ひとを区切ること
それらを憎む
陰口であのひとが嫌いになってしまうじゃないか

穏やかに微笑まれると
まずいなって気がして

こっち向けよと
罰ゲームみたい ああ こわい
喫茶店のコップの取れない白い汚れ 
腐臭と同じに
埋もれていくんだ

あんなお冷は飲めない癖にね

粉砂糖の甘い息
ドイツビールの甘い喉越し

切れた唇の 
赤い血


自由詩 ピカレスク Copyright よしおかさくら 2008-01-26 14:34:07
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