「 灯 」
服部 剛

こころをそらにすると 
あるがままにうつるようになる 

つくえのうえにちらばった 
えんぴつやほんも 
かっぷやすぷーんも 

きのう
ぼくのむねにぐさりとささった 
だれかのことばも 

あすぼくのもとからさりゆく 
あのひとのせなかも 

やがてすべてはそらへきえる 

つくえのうえにおかれた 
いっさつのほんだけが 
いつまでもともしている 

ひょうしにかかれ 
ゆれながら 
あたりをてらす 

ろうそくの灯 








自由詩 「 灯 」 Copyright 服部 剛 2008-01-25 21:35:06
notebook Home