母へ
三奈
籠の中に閉じ込めた
私が飛び出さないようにと
大事に、大事に、まるで子供と接するように
嗚呼、私はもう大人なのにね
貴女を狂わせたのは私
ほっておけば自殺してしまいそうな
私だから
いつも、大事に、大事に、と
いつか、
この籠を破れたら
貴女は自由になるのかな
買い集めた薬も、まだ捨てられそうにない
体調もまだ良くならないし
吐き気もとまりそうにない
でも、いつか
貴女を楽にしたいから
今の私に言えることは
ただ、ひとつ
愛してます
私が籠に囚われているように
貴女も私という名の鎖に囚われているのね
籠を破れたら
一番に
貴女の鎖を解きにいきたい