飴色の永遠
プテラノドン

本当に、
溶けないのかもしれないーずいぶん前から、
味はしなくなっているけれど。
そう言って、彼女は
生気を失い灰色となった 渇いた舌を出す。
「それって、固まった砂時計みたいだ。」
そして、おそらく、
静まり返った小瓶のー砂の中には、
宝石のように輝く、一粒の飴玉が
埋まっているんじゃないかと、僕は思う。


自由詩 飴色の永遠 Copyright プテラノドン 2008-01-23 20:23:29
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