猛毒カルマ。
菊池ナントカ


俺は心が押し潰されそうなのを必死で我慢した。
誤魔化した。
誤魔化した。
絶望!絶望!猛毒カルマ!!

「貴方って、なんて信じられないの。人間じゃないわ。」
そうだね人間以下だろうさ。
感動しない薬を含んだ。

俺は猛毒カルマ。
触れれば、たちどころに腐ってゆくよ。
絶望!絶望!猛毒カルマ!!

起きてから毎日昼過ぎまでNHK教育ばかり見て育った。
嘘は悪だと、嘘は苦労と意識したんだ。

吐き出した全てが壁となるなら酸素不足で悶え死ぬのかい?
お前の眼は汚い。
お前の向こうが果てならば。

俺は猛毒カルマ。
触れれば、たちどころに腐ってゆくよ。
絶望!絶望!猛毒カルマ!!

俺は猛毒カルマ。
触れれば、たちどころに腐ってゆくよ。
絶望!絶望!猛毒カルマ!!

もつれて転落した線路。
もつれて転落した線路。
自分の心がひき殺されるのをジッと見ていた。
マッチはシケていた。




自由詩 猛毒カルマ。 Copyright 菊池ナントカ 2008-01-23 11:45:38
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