黄梅
麒麟

鉄を切り開いて、

飛び散る火花が停止する。

か細く宙で燃え続け

さらに点は小さく弾け

儚げに見えるにかかわらず、

芳醇に香る。

淫らな花粉が煮詰まった様に、

薄絹をまとう少女と

美しい中年の裸婦。

目を覚ませば、

打ち上がる黄色の5号玉。



自由詩 黄梅 Copyright 麒麟 2008-01-21 23:54:24
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