at Pool Side
hope

 
 
 
湿った身体。
やまない雨。
傘を持つ手が落ちそうで、痛いほど。
探し続ける視線の先に、なにが見えるの。

歪んだ心。
冷たいつま先。
滲んだ血は傷を覆い隠して、痛いほど。
突き放された空が、憎いほど愛おしいの。

 終わらないこと

「必ずあるよ」と、あなたは言う。
今にも壊れてしまいそうな声で、「きっと」って。
変わらないあなたの横顔に、変わる心の温度。
あなたの手は、こんなにも暖かいのにね。

遠回りしたのに、あなたはやっぱり後ずさり。
遠い昔の夢、

(おぼえてる?)

それは【決して終わらない夢】だったんだよ。
いつだって片方の手は繋がったままだったのに。

重たい空。
やまない雨。
震える心の行く先は、この雨に流されてしまうのかもね。

  ぽつ
  ぽつ
  ぽつ
  ぽつ

雨に弾ける水面の揺れ、あなたと眺めてた。





自由詩 at Pool Side Copyright hope 2008-01-19 15:02:53
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