ドロップの唄
からくり

 
缶の中から、こんにちは
俺は安いドロップ
君のおこずかいで買えるような
丸い安いドロップ
 
いきなり何味かって?
幸せの味だよ
甘酸っぱい俺のポリシー
君を笑わせる自信はあるさ
 
どうだ、美味しいだろう?
そりゃドロップだからな
身を削ってでも君を笑わした
俺の勝ちだな
 
もう体が小さい
そろそろお別れの時だな
袋握ってないでゴミ箱に捨てろよ
道端には落としてくれるなよ
 
きっともう会うことはない
しかし後悔はしていない
悲しくなった時はまた
ストロベリードロップ
俺の味を思い出して笑ってほしい


自由詩 ドロップの唄 Copyright からくり 2008-01-18 22:08:27
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