透ける手に
彌月

ライトに手を翳す

薄ら 透ける手に

ナイフを握ったのは

誰も傷つけたくないから

痛みなら慣れているはずなのに

ねぇ

紫色の傷跡が悲しいの


自由詩 透ける手に Copyright 彌月 2008-01-18 21:08:57
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