流石
山崎 風雅

 転がしてよどんだ魂を復旧中
 川の流れに運ばれた石ころは
 角がそげて丸くなる
 理想とかけ離れた現実が
 少しでも夢色に染まれ

 不器用な詩が人を傷つけることもある
 私の痛みは私だけのもの
 気になさらずに
 自分の道を進んでおくれ
 どうか、気になさらずに

 ひたすら足元を掘ろうと思う
 いずれ必ず泉が涌き出ると信じて
 誤解を受けずに表現はできない
 黙っていればいいのかもしれない
 でも、それは私にはできない

 縄で括られた脳細胞
 自由のキーボードに救いを求める
 行き先なんて保証されてない
 時々、不安になることもある
 それでも、進むしかない

 小部屋であれやこれや
 行きづまって頭かかえる
 心に塵が積もってる
 明日晴れたなら
 風舞う公園で心を風にさらそう



 

 


 
 


自由詩 流石 Copyright 山崎 風雅 2008-01-18 02:03:34
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