こぼれる
春日
13番 サーティワンならアイス屋ね、とひそかに触れた君のユニフォーム
夕立を追うように駆ける君に呟いたのは 『風邪ひかないでね』、届いて欲しい
はじめては親指震えたEメール ようやく慣れたの送信ボタンに
“こんなにも人をあいしたの初めてなんです” まだ君にひみつ、これ一つだけ
笑わずに真剣に聞いてお願いね そしてこぼれる二文字のことば
はつもうで 五円を二度投げ願うのは 君の願いとわたしの願いと
相合い傘 寄り添い歩き思うのは 『梅雨明けは少し待って欲しいかも』
短歌
こぼれる
Copyright
春日
2008-01-16 18:13:07