気配
小川 葉

真夜中
帰宅して灯りを点けると
妻の気配が待ってる
まだあたたかいから
一緒に夕食を食べて
少しだけ話す


妻が僕を見送る
隣には
昨夜の妻もいる
その先で
いつかの僕が
消えそうになって
手を振ってる


自由詩 気配 Copyright 小川 葉 2008-01-15 01:09:42
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