オオカミの唄
からくり

 
 
出逢ったら食べてしまう
だから僕は孤独を叫ぶ
 
 
まばたきをしても夜
何時だってそう
針葉樹森の道の上
 
光のなかで見た君を
ずっと忘れない
きらきら生きていた
食べてしまったけど
 
 
月明かりも溶ける夜
影さえもない
体が震えてる
 
前しか見えない
周りが見えない
草を食べるような優しい
生き物に生まれたかった
 
 
太陽の光りが
まぶしいドウブツ
暗い洞窟のなか
一匹
 
 
手を伸ばして
 
渇いた毛並みを
なでておくれよ
 


自由詩 オオカミの唄 Copyright からくり 2008-01-14 19:32:53
notebook Home 戻る