風の首輪
服部 剛
迷える羊の群の
一匹であるわたしは
たとえ世の牧場が
冷たい雨に打たれる日さえ
何を思い煩うこと無く
風の首輪で牽かれるように
只わたしは従いてゆく
天に向けて角笛を鳴らし
生の歓びを讃える
あの羊飼いが
静かな歩みで先頭をゆく
後ろ姿に
自由詩
風の首輪
Copyright
服部 剛
2008-01-13 22:05:18
縦