とちゅう/みち
ゆるこ
柔らかな世界を
忘れたくなったので
アスファルトと
同化する夢を見ました
たくさんの人に踏みつけられて
なんだか悲しくなったので
あの青い空に
飛んでいってみました
青の中に黄色はいなくて
白く輝く星に笑われて
くやしくって
かなしくって
でも涙はでなくて
ある朝
蓮の上に座っていたので
なんとなく下を覗き込みました
そこに映る誰かの表情は
とても安心していました
ぐらぐらと揺れる蓮の旅は
少なからず心を豊かにしました
いつか根付けば幸せでしょうか
この川の果てに答えはまだありません