理由
湖月

大事にしていたものが
じつは壊す理由のできるのを待っているだけだとしても
壊れても消せないことを知っているから
いつまでもそれを前にどうしていいかわからず
目をそらして隠す


あのとき本当に大切だったものは
わたしの生きている理由だったけれど
死にたくなるような理由でもあった


今はまったく違うものをみている


自由詩 理由 Copyright 湖月 2008-01-10 22:43:27
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