幸せ万華鏡
AKiHiCo

恋をしてもいいですか
この思いを隠さなくても
構わないと勇気の出ない僕に
後ろから軽く背中を
押してやってくれませんか

覗いた万華鏡に拡がる
美しい鮮やかな世界
白い兎が手招き
こっちへ

一緒に迷ってほしいのです
キミと不安定な輪郭のない
光の世界で静かに溶け合いたい
指を絡めれば伝わる
この気持ち
内緒の気持ち
高鳴る鼓動、体温

どうかどうか
キミも僕と同じ気持ちで
ありますように。
解けてゆく鎖を振り払い
キミの胸へ飛び込めたなら

桜色に染まった筈の僕の頬
知らぬ顔をしないで
こっちを見ていて
キミは僕だけのもの
僕だけの宝石
今だけ、ね

時間が迫っていると
白い兎が囁くけれど
まだキミと繋いでいたい
この指を外したくない
煌く世界は万華鏡

深く溜息をつくと


自由詩 幸せ万華鏡 Copyright AKiHiCo 2008-01-09 03:39:33
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