蒼木りん

星月を見たいときには

その場所までいける 

そのことの

幸せ

美しく染まる水色の朝に

生まれた紅の光に見惚れることのできる日々の

その

幸せ


しかし 夜には 

部屋の隅に忍び込んでくる寒さ

膨らむ 

わからない苛立ち 

言葉を探し求める

縛っているものは何だろう


わたしが わたしである為に生まれ生きるはずであるのに

わずかに そうあるときの悦びの中にいれば

目を凝らして外界を見よと警告され

人の言うように尽くそうとすれば

すべて尽くしきれない不甲斐無さに泣けてくる

遮るものの多さ 

絶え間なく挑むことに疲れ果て

人を恨み 自分を恨み 

そのようなことを思い泣き暮らすこころを 

また恨む

つまりは 

人も 自分も大切なのだ

いったい..

それは 単純に「愛」というものなのか

それが縛りつける 何かなのか..


気がかりを ひとつ ふたつ みっつ..

背中に背負ったまま 

また水色の明日が来る 

変えなければならないものは

常に目の前にあると

また

夜が囁く.. 



2004年01月31日

--------------------------------------------------------------------------------


自由詩Copyright 蒼木りん 2008-01-09 00:06:10
notebook Home 戻る