ふぉんでゅ
山中 烏流

 
わたし、
だからうまれたの
 
 
きゅうたいのいのちに
いくどとなく
はもんがつたうとき
わたしは
すいてきになる
そのあと、
またいのちになる
 
からめるいとは
いつだって
いくつものひかりをまとう
おなじだけの、つみと
てを
つなぎながら
 
 
ふぉんでゅ、
 
やわらかなてで
ふれてしまいたい
とけてゆくまえに
そっと
 
 
わたし、
だからうまれたの
 
わたしだから、
うまれたの。
 


自由詩 ふぉんでゅ Copyright 山中 烏流 2008-01-07 15:38:18
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