一匙のひかり
服部 剛
何杯かの紅茶を
飲み終えた机の上に
本の積まれた頃
小皿の上に
時計回りで倒れ
萎
(
しな
)
びた
ティーパック
真ん中に置かれた
空
(
から
)
のスプーンのみが
窓から射す日を映し
周囲にひかりを
こぼしていた
自由詩
一匙のひかり
Copyright
服部 剛
2008-01-06 23:21:14
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