二十歳の日
kaori*

ひとりの
少女が
荒れた
広場で
待っている

午後の光は
小さな花の
髪飾りに
舞い降りて
空の青さを
気づかせる

少女の体を
縛っているものは
何もない
翼を広げて
希望の風

待っている

花という花たちが
時間を越えて
咲き誇っている
翠の野を
袖を
翻して
はばたいていく


自由詩 二十歳の日 Copyright kaori* 2008-01-06 18:13:10
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