鳥の隙間
たもつ
夜になると
鳥は空を飛ぶことを諦め
自らの隙間を飛ぶ
高い建物の立ち並ぶ様子が
都会、と呼ばれるように
鳥は鳥の言葉で
空を埋めていってしまう
知らないことは罪ではない
人は窓を閉めて眠り
時々崩れていく微かな音を聞く
自由詩
鳥の隙間
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たもつ
2008-01-03 09:27:09
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