雨音哀抱
彌月
あの木の下で
そっと見送った
雨の朝
花の香微かに震え
君はもう旅支度
紫の花びら蕾は北を指し
傘も持たず
歩き出す
投げかけた問いは
雨音に消され
僕は花に問い掛けてみる
しあわせでしたか
自由詩
雨音哀抱
Copyright
彌月
2007-12-30 20:56:15