錆びた羽根
しろいろ
曇る窓、雪、陰る月、つたう指、キス、キス、何かの足音が恐い
クレヨンの白で塗り絵を塗りつぶしひっくり返してどこにゆけるの
落下する教室で身を寄せあってたった二匹の兎だったね
透明なプラスチックの呼吸器にこもらせた熱で目覚めさせてよ
マンションの明かりの数が幸福の数と同じじゃなかったとしても
(12月32日 錆びた羽根ちぎって僕らの墓標にしようね)
短歌
錆びた羽根
Copyright
しろいろ
2007-12-29 06:09:06