恋文
由志キョウスケ

僕は車に寄りかかって
煙草を吸う
君はお気に入りの帽子を押さえて
波打ち際を歩く


僕は踏切に立っている
君は向こう側で小さく手を振る


僕は飛行機の中で居眠り
君は隣で楽しそうに
音楽を聴いている


この気持ちを
どうしたらいいんだろう
僕はいつも戸惑っている
君と手をつなぐとき
君とキスするとき
君は確かに隣にいるのに
わきあがってくる
このどうしようもない切なさに
僕はいつも戸惑っている


いや…
本当はわかっているんだ
単純なことなんだ


君に手紙を書こうか
日記をつづるように
この気持ちを積み重ねていこう
君のひとつひとつの笑顔を
僕は記録しよう
そして君に伝える


君が好きだよ


自由詩 恋文 Copyright 由志キョウスケ 2007-12-26 20:52:38
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