イヴの夜 〜こころの馬屋〜
服部 剛
甘っちょろい顔をしてたら
隙を突かれる世の中なので
日々の仕事に入ってゆくと
般若
(
はんにゃ
)
の仮面をわたしは被る
青いイルミネーションの並木道を
恋人達が手を繋いで歩く
クリスマスの夜だけは
般若の仮面を外したい
もし
手をあてた胸の内に
いのちの音を刻む鼓動が
大事な誰かの為に
高鳴るなら
すべての暗闇を破る産声で
わたしのこころの馬屋に
今夜、光の
御子
(
みこ
)
が生まれる。
自由詩
イヴの夜 〜こころの馬屋〜
Copyright
服部 剛
2007-12-25 20:16:59
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