君に繋がる場所
海月

同じ教室で隣同士だけれども交わす言葉もなく
過ぎ行く季節を外の桜で計っていた
悲しげなチャイムが今日の終わりを告げる

真剣な運動部の声が響いている
その中に君の声が混ざっているが
僕は未だに君の声が聞き取れない

教室の居心地の悪さに外の鳥に恋焦がれる
君の永い旅路を教えてよ

君の幼い横顔は何処か悲しみが混ざり
大人びていて・・・

もうすぐ、最初で最後の夏休み
君と僕はその中で永遠になれるのだろうか?
何処かに転がる機会を模索する

最初の言葉はふとしたこと
この会話が長く続けばいいのに
だけど、口下手な僕の話は直ぐに終わった・・・

僕の視線は空に浮かぶ自由を見ていた
雨の日は感性が鋭くなり
纏まらない想いばかりが溢れてくる

好きとか嫌いとか
彼女とか彼氏とか
付き合ってるとか
恋人同士なのとか

僕らは実際のところはなんだったんだろう
今更ながらにそんな風に思えてしまうんだ

この空の続く場所に君はいますか?



自由詩 君に繋がる場所 Copyright 海月 2007-12-23 23:28:33
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