CcPp
000

太陽に触れたいと思ってしまった
目の前にあるのに 中々近付けない
太陽に恋してしまった
目の前にあるのが いつの間にか当たり前になって
太陽を愛してしまった
今更になって愛しくて 此の身は焼け焦げそうになっていた

軽くなった鞄の中身は
些細なことの積み重ねで
失くしてしまえば 哀しくもないね
一瞬の気の迷いで
随分遠くまで来てしまったよ

君を恨んだりはしていないけれど
太陽に恋してしまった
君を愛した過去は真実だけれど
太陽に塗り潰されてしまった

後ろ姿を追い掛けてみたけど
海岸線で見失った
朝焼けを待ち伏せようとして
バイクの音で目が覚めた

真上を見上げていたつもり
どうしても触れられないんだよ
今夜も夢は見れないみたい

太陽に触れたいと思ってしまった
目の前にあるのに 近付けやしない
太陽に恋してしまった
不甲斐無いや 不甲斐無いや
太陽を愛してしまった
真冬になって愛しくて 黒い涙が零れてしまった
春も夏も秋も ずっと気付いてはいたのに知らない振りで
太陽に恋してしまった
不甲斐無いや 不甲斐無いや
太陽を愛してしまった
大好きなのに 触れられないよ

大好きなのに 伝えられないよ


自由詩 CcPp Copyright 000 2007-12-23 21:31:29
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