U・M
サトリイハ


あ、あ

あ、



ハロー



足の指から上ってくる黒い小さな蠢きを今日も飽きずに殺してゆきます机のうえはいっぱいの黒い点点で埋め尽くされてそれらはつがいを求めて交接交配繁殖増殖、構成したがる黒い群れ、それらの動きは一体全体何の作用で力点投下、一体全体何の熱量で動きます装置、意味したがっている群れなどはこの腕で、この腕の第一部分でじゃっとします、じゃっと床に払いますけれども黒い蟲たちは懲りずに床から足へそんで机へ上ってきては融合乖離を繰り返して数字の終わりを見せない罠を、ぷちぷちと指で潰します黒い粒から赤い血の、返り血に染まる人差し指であなたを書きます、あなたを書くことを書くことを書くことの重なってく円環の真ん中にいる/いないあたし、に辿り着くことで居たい居たい痛い痛いと言うあなた、殺してあげたい痛い居たいの発語の前方のあなたが見たい見たい遺体になったあなたの姿態擬態した居たいはもうここには居ない居ないを裏返して世界、はもうお黙りなさいよ、(魚を腐らせるための)クリカエシ工場の煙突から出る煙は魂と呼ばれるとのこと、巷ではもっぱらの噂です、ごくんと飲み込む儀式の最中に見えるあなたの性器は他者、絶対絶対絶対の他者、それ故ごくんの儀式はこの絶対かつ曖昧な場にて施行され、大量殺人見事なまでの大虐殺における死傷者数は2/1×0、の数字は一体どんな熱量ですか、滴らせたい死、祟らせたいならそれはもうどうぞご自由に、星屑ほどの潰した眼、であたしは視ていく今ここに居る我(らしきもの)。


自由詩 U・M Copyright サトリイハ 2007-12-22 02:22:08
notebook Home 戻る  過去