「光の剣」 〜BUMP OF CHICKENに勇気をもらう〜 
服部 剛

 皆さんおはようございます。先日の「紅白ぽえとりー
劇場」では自分がほんとうにやりたい(なにか)が垣間
見えた夜で、それは皆さんが集まってくださったからだ
と思っています。職場に戻ってからも常に僕はあの「世
界の何処にも無い詩の夜」に集い、暖かい笑顔を見せて
くれた皆さんがいるBen’sCafeの黒い小さな舞
台の上に立っている感覚です。

 僕の職場は周囲によい人が多いですが、それでも1日
働いていれば、好きなことを言う人がいます。それでも
僕が昨日黙々と自らのすべきことを行えたのは、あの言
葉にならぬ詩の夜の「黒い小さな舞台の上」に常に立ち
イメージする皆さんから力をもらっているからです。

 もしこの感覚が、この手紙を読んでいる あなた に伝
わり、日々のささやかな勇気となれば、僕は嬉しい。そ
して、もし詩人の姿をイメージするなら、人を傷つける
為ではない「光の剣」を手に、今日という日を裸の魂で
生きる人のことだと思います。ぼくもあなたもこの手紙
を通じてつながり合い、目には見えない「光の剣」を手
に今日という日に立ち向かっていけたら、お互いのここ
ろに一つの勇気が生まれるかもしれません。離れた場所
にいても、僕はあなたとつながっていたい。  

 一昨日の仕事帰りの夜は、途中までバスを使わず人通
りの無い歩道を無心で歩いた。無心で歩いているうちに
自らの胸の内に、こんな声を聞いた。 


( 今、ぼくはこの時間のみを歩いているのではない ) 
( Ben’sCafeに集まる人々や       )
( 僕の詩集を開いてくれる人々と共に       ) 
( 時間と空間を越えて歩いているのだ・・・    ) 
( だからぼくは今日出逢う、うつむいた誰かに   ) 
( 「一緒に歩こうよ・・・!」と明るい声をかける ) 


 きっと人は独りで歩くより、誰かと共に歩むことで、
足を前に踏み出せるのだろう。だから、僕はこの世界の
何処か離れた場所にいる あなた と共に、今日という日
を歩みたい。その心と心の結び目には、無限の力が宿っ
ている。 

 いつもより長い道を歩いたおとといの夜、僕は今一番
好きなBUMP OF CHICKENの新しいアルバム
を買い、自宅で開いた歌詩の本を見入りながら、すべて
の唄を聞いていた。僕がこんな気持で唄を聴くアーティ
ストは久しぶりだ。昨日の朝はBUMPの1stアルバ
ム「jupiter」をイヤフォンで聴きながら出勤し
た。「Stage of the ground」「Ti
tle of mine」「メロディーフラッグ」という
唄を聞いた僕の魂は打ち震え、生きる勇気を与えられ、
瞳には涙が溢れそうになる。今日もこの後2ndアルバ
ム「ユグドラシル」を聴きながら僕は出勤するだろう。 

 今日は僕があまり得意でない日誌業務だが、Bump
のメロディーを胸に、この世界の何処かで今日も生きて
いるあなたと心の何処かでつながりながら、僕は必ず、
今日という日を乗り越える。 

 今年もあっという間にラストスパートの時期に入って
きた。友よ、このまま今年1年のゴールを駆け抜けて、
来年をよりすばらしい1年にしよう。そしてまた「笑い
と涙のぽえとりー劇場」でお互いの笑顔を交わしながら
新たなる詩の言葉の物語を綴っていこう。 


 追伸:今朝早朝に目が覚めて、BUMPの唄を聞き
    ながら「かくれんぼ」という詩を書きました。
    この一篇の詩をささやかな置き手紙として、
    僕はこの後今日の職場に出勤します。 








散文(批評随筆小説等) 「光の剣」 〜BUMP OF CHICKENに勇気をもらう〜  Copyright 服部 剛 2007-12-20 05:30:58
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