地下鉄の風
吉岡ペペロ



吹き上がる

地下鉄の風

はずしたネクタイが

飛ばされる

それをつかもうとして

右手が顔をぶつ


蛍光灯の白が

やさしい色のように

ぼくらを均質にする

それが不快だ


吹き上がる

地下鉄の風

はずしたネクタイが

飛ばされる

それをつかもうとして

右手が顔をぶつ


携帯写真+詩 地下鉄の風 Copyright 吉岡ペペロ 2007-12-18 21:25:01
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