たなごころ
よしおかさくら
裸のはずが
あなたの手のひらで再び
脱がされる
シーツ
ではなくテーブルクロスの上で
たなごころを探られ
そして
入口は見つけられていた
酔いざましの道のりは
選ばれることを好まない
迷路は
複雑でなければと
後になって繰り返し思うのだが
物欲しそうな吐息で
目印に触れる、止まない快楽がある
たなごころの奥の震えを
素知らぬ顔でやり過ごされて
捩れる
あなたの指はたやすくわたしの心臓を撫でたのだ、
すでに
自由詩
たなごころ
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よしおかさくら
2007-12-17 12:18:42
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