尊厳
ukiha

都合のいい立場に甘んじ あなたを許し続けた年月
尊厳を取り戻そうとした瞬間 振られた

昨日あのまま都合のいい女を演じていれば 
いまごろはあなたの肌のぬくもりをしあわせに感じられただろうか
それとも また利用されたと泣いていただろうか

長い歳月のなかで あなたが教えてくれたこと
あなたの存在 あなたの言葉
あなたの肉体 あなたの声
それはもう わたしの一部です

別れてしまえば あなたが誰といようが 何をしようが
エゴが口出しすることなど何もない こころが引きちぎられようと
独り占めしたいなど わたしのエゴに過ぎないのです

今朝のメール あなたからの謝りのメール

今度こそ 自分の足で立つ
そうして 都合のいい女ではなく 愛される女になる
そういうひとを探すの 

それがあなただったらいいけど




自由詩 尊厳 Copyright ukiha 2007-12-17 09:39:34
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