太陽のせい、であったのに。
エチカ
フニクリフニクラ わたしの行く先
海の中の快楽主義者
太陽のせいだ。
といった男は
今頃どうしているのだろう?
溶け出した
翼を持ったイカロスは
ダイタロスを
責めはしなかっただろうか
すべては
太陽のせい。
などといっ て
堕ちゆく翼は 海へ向かう
フニクリフニクラ
消えゆく火山へ 私は向かい
太陽に 出会ってしまう
ゆこうゆこう 火の山へ
ゆこうゆこう 山の上へ
フニクラ フニクリ フニクリ フニクラ
誰も乗る フニクリ フニクラ
「あなたのせいだ。」
と言って太陽を責めながら
わたしは
哀しくなってしまう
溶けているのは
私 であり
腫上った唇 であり
飢えた皮膚 であり
拒絶された言葉 であった のに。
あまりに太陽が白すぎて