太陽のせい、であったのに。
エチカ

フニクリフニクラ わたしの行く先
海の中の快楽主義者
太陽のせいだ。
といった男は
今頃どうしているのだろう?

溶け出した
翼を持ったイカロスは
ダイタロスを
責めはしなかっただろうか


すべては
太陽のせい。
などといっ て

堕ちゆく翼は  海へ向かう
  フニクリフニクラ
消えゆく火山へ 私は向かい
太陽に     出会ってしまう


ゆこうゆこう 火の山へ
    ゆこうゆこう 山の上へ
    フニクラ フニクリ フニクリ フニクラ
    誰も乗る フニクリ フニクラ




「あなたのせいだ。」


と言って太陽を責めながら
わたしは
哀しくなってしまう

溶けているのは

    私        であり
    腫上った唇    であり
    飢えた皮膚    であり
    拒絶された言葉  であった のに。



あまりに太陽が白すぎて



自由詩 太陽のせい、であったのに。 Copyright エチカ 2007-12-12 23:47:45
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