風の遺書
青色銀河団

*

風の遺書



風の遺書を
思い思いに握りしめた
少年たちの
あしあとが
続く

空を
いくすじかの
涙がながれて


いきるって
かなしい?





*

ちいさなことば



ひとつのミスが
つぎのミスへ
うまれて
初めておぼえた
とまどいは
100倍にも増幅されて
つみかさねられる
伝言ゲーム

いつしか
あきらめは
怒りに
かわり
外は雨
ほしいのはじゆう

こわれたロボットじゃ
今日も
まわれ右が
できません





*

十四歳



幾重にも
はりめぐらされた
透明な壁

包囲網が
完成しました

青い
うすいいろの


白い
白い
ノートは
ずっと
白いまま





自由詩 風の遺書 Copyright 青色銀河団 2007-12-12 23:15:54
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