わたしの少女
パンダコッタ


斜めから日脚が延び
私の膝下にかかる
この光が消してしまうの なんて
もし私が少女であるなら
このまま失っていくんだろうか
ペディキュアが溶けだして膝の赤みが溶けだして
この陽にむかって
気泡があがるんだろうか
あるいは
爪先から砂になり
力なく足を失いそのうちにごろんと
ブーティが双子の亡骸みたく転がって
冷たい風が撫で口から砂を吐き出すのだろうか
なんだか
どちらも馬鹿げてて
やはり私は
少女でないと気付いてしまう

夢であるなら
どちらでもよい
気泡をつかんで
空へ消えてしまいたい
砂であるなら
全てを風に預けたい
失うという選択が
少女であるというなら
私はたくさんの少女をおいてきた気がする

光をたたんで
立ち上がって
おしりをはらって
少女をおいて
私は去る


自由詩 わたしの少女 Copyright パンダコッタ 2007-12-11 10:42:14
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