黄昏てく街の中で
涙(ルイ)

雑踏に佇んで ひとりきりボクは
黄昏てく街の中に 君を探していた
メディアが君の不在理由を作り上げて
本当の君に 少しずつ影を落としてゆく
“また、どこかで会おう”
そう約束して君は消えた
ねぇ どこにいるの? 何を語ろうというの?
すぐにテレ笑いを浮かべて
ボクらの前に現れるんだろう
どこまで信じていいの?

日常に埋もれそうな心抱え 唇かみしめてたあの頃
どこからか聞こえてくる音楽に はじめて泣いた
夢とか愛とか
言葉にするとひどくテレくさいけれど
あきらめないでほしいと 君は何度も叫ぶ
時にはやさしく 時には涙を浮べて
君の言葉だけ信じられた
強く生きれる気がした 思い上がりの真実だとも知らずに

“どんなに傷ついても、君を強く抱きしめてあげられるように
この街の風の中で強く生きるから”
ゴメンよ 自分ばかり傷ついたふりして
君の悲しみさえわかってあげられず

あれから 生きる本当の意味を探してる
きっと 答えなどないのかもしれないけど
君の傷んだ心を抱きしめてあげられるように
この街で強く生きるから
君を信じて 乗り越えていくから

雑踏に佇んで ひとりきりボクは
黄昏てく街の中で 君を探していた
君の傷みを 探していた


自由詩 黄昏てく街の中で Copyright 涙(ルイ) 2007-12-10 08:25:22
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