ぷりずむ
川口 掌

    

落ち葉炊きこの子の頬も紅くなる重なる衣一つ我が手に

紅葉を川面に移す澄んだ水雨音聞いて山は隠れて

聞こえてる耳元囁くあの晩は重なる気持ちずれる今なお

寂しさを感じるその時俯いて想い届かずそれに慣れゆく

虹を観て綺麗と呟く横の君相槌打ちつつ浮かぶ微笑み

携帯の送歴消しつつつくため息拒否すらされず消えて逝く恋

呼ぶ声ととりもなおさず走りよるTV見て笑む君は天然




短歌 ぷりずむ Copyright 川口 掌 2007-12-09 20:58:02
notebook Home