みずいろ
唐草フウ


みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている

気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
手をつないで走りすべる

みずいろのさかなは
自由すぎて
強張りすぎて
見つからないけど
それがいい 静かな真実




水色の花びら
空色の花びら
夕焼け色の
ほっぺたに つま先
はみんぐ、はみんぐ
あかぺらで
まちの音が
ハモって
近づくたびに
胸のところが
くるしいね
どうしてかな
Qの文字が浮かぶけど
それが縛りあうみたいだ
水色の花びら
空色の花びら
けして散らない
つま先に あなたの目のなかに




自由詩 みずいろ Copyright 唐草フウ 2007-12-09 19:24:04
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