ゆび。
秋桜




あと少し
伸ばせば触れる
その距離を
縮めることさえ
躊躇うゆび。


あと一指
触れる間際に
鳴るベルに
気力は削がれ
離れる熱よ


小指だし
交わした約束
今もなお
信じてやまぬ
冬物語





短歌 ゆび。 Copyright 秋桜 2007-12-09 19:12:16
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