コーヒーな恋。
シュガー・ソレイユ

「星に願う」と言った君の幸せを
今日は青空に願ってみる

自分へのコーヒーを入れるわずかな時間
青空が清々しい
「今日も良い日になりますように」
君と
自分の為に


ゆっくりと落とす
お気に入りのケトルから
君とおそろいであろうカップへ
沸かしたてのお湯が
朝の空気に出会って
白い幻想をうむ

カップはもう割れただろうか
使ってももらえなかったろうか
彼女の手前捨てられるのだろうか
確かめに行く術はない
・・・想いをめぐらせながら

『今日はブラックにしてみようかな・・・
 ニガ・・・
 やっぱり、私には無理か・・・』
苦笑いで砂糖とミルクを足して
降参の旗をあげる

まだまだ・・・
もしくはずっと
子ども、らしい・・・私。


君は今頃忙しいだろう
私の告白は
露にもならない

私の心は
最後の一滴までも絞り出したはずの
フィルターの中、黒く燻っているけれど


このまま天日で乾燥!
側にいる“奴”の灰皿に引き詰められて
・・・少しは役にたたないと・・・
現実はここにある
君に私の現実はない

残ったのは
冷めたコーヒーと
青い空

コーヒーは苦さを増し
空は青さを増した

これでいい










自由詩 コーヒーな恋。 Copyright シュガー・ソレイユ 2007-12-05 08:44:58
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