抵 抗
manabe kenta


「えゝいままよ」


この一言で片付くならば


どんなに楽な事でせう



私の底無きカナシミは


一杯のココアなぞで落ち着く様子も無く


いづれ迎える刻迄の


重い足枷となるのやも知れません



歓びを見出そうとするならば


貴方との鼬ごつこでせうか


無益だつて構わないのです


悲劇だつて構わないのです


(其れが何ぞに繋がるならば


其れが光を放つたならば)



外には雪が降つています


私の部屋はまつくらです


貴方に手紙を書く今も


貴方に手紙を書く今も




自由詩 抵 抗 Copyright manabe kenta 2007-12-04 18:48:53
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