佐々木妖精
30分経った
それから10分
そして15分
私の言葉はいつも余白に負ける
ネットカフェの利用料が用の時点で240円増えた
俺は の可能性について認めざるを得ない
好きな漫画がドラマや映画になるのが
怖い
天才ピアニストのピアノは頭の中では天才である可能性があって
ドラマのピアノには ない
6行前の私はすでにこの世になく
一文字前の私はついさっき
マグカップの砂糖に生まれ変わり
とけてしまった
私は 私はいつも可能性の海で溺れるのが好きで
それでコーヒーの中に飛び込んだのだと思います。
次の一歩を刻めない
行間 はいつも途切れているのに
絞り出した一滴の言葉を飲み込もうとする
飲み込まれてしまっ 私は
可能性の渦に飲まれるのが
好きで好きなのではなくそれは
抵抗しようがなく
共 存しなければならないだけだ
静かに息をはいてみても それだけだ
こんなは
ずじゃ
なかったの
に
決まって 可能性に負ける
そのいつもは毎日ということではなく
明 日 という偶然の瞬間であるとか
カレーランチが気になり目で追った油断が
言葉を
体内にいた時とは違う形にしてしまい
死産にする
私はいつ も可能性を走 召えることができない
研ぎ澄ませば先に進めると思っていた
石原莞爾のように楽観的であった
抜け出せる可能性はあるだが
これだけ憎んでいる を手段にしなければ
可能性を乗り越えることができない
どういう記号を並べれば に打ち勝つことができますか
私のフレーズは
いつも
たった
数文字の
に
飲み込まれてしまう
代金と引き換えに
店員は約3時間の亡骸を灰皿と共に掃除し
供養してくれるだろうか