夢という名の現実
そらの とこ
震えている
ボクとキミ
フルフル
肩を大きく
フルフル
首まで振って
フルフルフルフル
声にならない声で
また会おうね
とボクは言う
声にならない声で
ただひたすら
キミは泣いている
そうあれは
去年の今頃だったんだ
ボクは
神様のバカヤロウ
と首を振り
キミは
まだ死にたくないと
首を振る
フルフル
泣いて泣いて
震えていたのだ
ボクは確かに言った
また会おうねと
最期だと感じたから
そして1年経って
また会えたね
キミは白くぼんやりと
消えそうな姿で立っていた
今迎えに行くよ
と手を伸ばしても
掴めない
これは夢なのだから
だけど
キミに会いたいから
一日中寝る
これは現実で
だけど
また
夢を見る
ボクを迎えに来てって
キミに言うため