寝覚めの悪い日曜日、午前6時
涙(ルイ)
窓を開けると
外はさめざめと
雨降り
灰色の空と 灰色の空気が
僕の部屋の中に充満していく
僕は なんだかまた
例の不安の波が押し寄せてきているらしく
なんだかまた 泣きべそかきそうになって
たまらなくなって目をそらす
視線の先
昨夜 食べ残したままの
ブルーベリージャムが染みこんだトーストと
飲みかけたままのオレンジジュースが
素っ気なくつぶやく
やれやれ またそうやって
いつものように
そんな気分に耽っているの と
部屋干しされたまんま 乾かない洗濯物と
投げつけるように書いたいくつもの
詩にもならない感情が
哀れむようにほくそ笑む
やれやれ またそうやって
いつものように
自堕落に安心してしまうの と
耳鳴りのように
繰り返し繰り返し
何度も何回も云ってくるので
またもや僕は たまらなくなって
いっそ なにもかも
自分のせいにでもしてしまわないと
とても今日一日 やり過ごせそうもなく
思いついた先
ヨワムシ ケムシ ノ ホトトギス
イツマデ タッテモ コエ モ ダセナイ
ナカナカ ナケナイ カラス ガ ナイタ
ナゼナゼ ナクノ ト キキカエス
サミシイ ミシン ヲ カタカタ ナラシ
ツギハギ ダラケ ノ ココロ ツクロウ
コドク ドクドク コキュウ ガ ナッテ
ドコニモ イケナイ タダ ヒトリボッチ
ゴロゴロ 語呂を弄くりまわす
何もしないでいるより少しは
気が紛れるような気がして
こんな読みづらい片仮名だらけの文字に
意味なんてないけど
意味 ナド 無インダ 最初 カラ
無意味 モ 意味 モ 意味 ノ ウチ
・・・・・・なーんちゃって
無意味ついでに 呟いてみる
ド ウ カ ボ ク ヲ ユ ル シ テ ク ダ サ イ
寝醒めの悪い日曜日、午前6時
外は
さめざめと
雨降り
さめざめと
雨降り