或る女の憂鬱
schizophonic
朝 Rock'n Rollで目を醒ましたらシーツが真っ赤だった
薬を飲んで腹這いになった
下唇を噛んだら
鉄の味がした
子宮なんて要らないと思った 神様!
兎に角苛苛した
肌が荒れているのにも
空が荒れているのにも
顔に乳液を塗りたくった
「精液みたい」
ざあざあ ざあざあ
雨が酷く降って来たので
真っ赤なシーツを干した
滲む赤色を眺めてまた薬を飲んだ
意志とは関係無く疼く腹部を丸めて抱くしかなかった
「I can hear a voice,but I'm all alone!」