宇宙を浮遊する
シュガー・ソレイユ
心の片翼を失って
切なさが
膝を抱えさせる
『大人』にこだわった日々
白いベールはそのままに
今は「これが私」と答えが見える
空想の宇宙は優しい
無重力を許し
膝を抱えたまま
浮遊を続ける
優しい片思いは
私を強く引き上げてくれたから
恋の終わりは感謝に溢れている
でも
心は知ってる
意味は定義できなくても
嫉妬は押し殺して
否定して
美化を美徳に変えても
誰もいない
漆黒の世界を
言葉にできなかった気持ちと
これから口にできない想いを
自分の創造した宇宙で
誰にも気付かれず
誰にも気に止められないことを
「寂しい」と思う未熟さを抱えたまま
浮遊する
誰にも迷惑をかけないように
自分を浮遊させる場所を心に
求めて
空間を作り出す
『余裕』と『心』を君に見出してもらいました
ありがとう
ずっとずっと伝えつづけたい気持ちは
ずっとずっと言葉に発せないままに
心にずっとずっと持っています
「幸せに」と祈って
私があなたに返せない『感謝』を
ひとりの暗い部屋で膝を抱える人に
窓や出口を作るきっかけをあげられたならば
・・・そんな形で返していけたなら
幸せはどこにでもあるけれど
膝を抱える宇宙もひとりずつ必要です
人間とは厄介な生き物で
明も闇も必要な
命と愛でできた生き物ですから