Go to one's dreams.
揚羽 欄符

夢を観ていた
広い空の下で
あなたと二人
幸せな香りが二人を包む

なのに
花を手にしたその瞬間
私は今に目覚めるの
蛍光灯の光をまとって
汚れを隠し
微笑み続け
私はここにいるのだと
人工的な物の傍で
人のいる騒がしい場所で
私は溶けて
その場限りの自分を造る


だけど落ち着かない空間で
花を持って歩く日々は
枯れた事実を連れて来た
庭に蒔いた二人の花よ
一度きりの二人の花が
あまりに綺麗だったから
今でも夢で咲いてるの
だけど永遠などなくて
空のない光の下では
もう観られない


それならどうして


あの時摘み取ったのは
摘んでしまったのは
私は知っていたから
あの純粋な時間が
摘まなければ
汚れてしまうこと
だから今も咲く赤い花
夢の中だけ
胸の中だけ



Without.

Without you.
There is nothing to be hoped for.
By hooc or by crook.
I will go off the hook.
But that's all.

That's all.

Because...
sleep one's last sleep.


自由詩 Go to one's dreams. Copyright 揚羽 欄符 2007-11-29 02:34:34
notebook Home 戻る