ブルー・キュラソー
yuri.


西暦の未来分だけ過呼吸になるというなら(青い背中は、)


「ぼくという、きみというのも青までね」イヤフォン越しにゆらぐ終着


平坦な青にまみれる朝を見たあなたの声にふれてはさめる


体温に青が足りない早朝の遠くなる夢(キスミー・ベイビー)


肩ごしにふれた夏日の低い空ひしめく泡まで/trip、trip


いくつもの日付を青く染めたまま相槌をうつ午後の教室


(とびきりのあまいうそだけ)ペディキュアのシナモンシュガーで隠せない青


限りない青にふたたび目をつむる夏に溶けてく記憶の飛沫



いつまでも遊離をつづけた八月の(スウィート・ミザリー)、キュラソーの青



短歌 ブルー・キュラソー Copyright yuri. 2007-11-29 00:39:28
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