ブルー・キュラソー
yuri.
西暦の未来分だけ過呼吸になるというなら(青い背中は、)
「ぼくという、きみというのも青までね」イヤフォン越しにゆらぐ終着
平坦な青にまみれる朝を見たあなたの声にふれてはさめる
体温に青が足りない早朝の遠くなる夢(キスミー・ベイビー)
肩ごしにふれた夏日の低い空ひしめく泡まで/trip、trip
いくつもの日付を青く染めたまま相槌をうつ午後の教室
(とびきりのあまいうそだけ)ペディキュアのシナモンシュガーで隠せない青
限りない青にふたたび目をつむる夏に溶けてく記憶の飛沫
いつまでも遊離をつづけた八月の(スウィート・ミザリー)、キュラソーの青