表彰
たもつ
夜明け前の校庭で
父が賞状を受け取る練習をしている
もう賞状なんて
誰からももらえるはずないのに
ひとつひとつの段取りを
生真面目に確認している
毎日この時間になると
不自由になった手足を動かして
少し咳き込むようになった
自由詩
表彰
Copyright
たもつ
2007-11-28 14:08:51
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